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西野椰季子のサイト

【マクロビスイーツで体を壊した本当の原因】

2021年12月12日

40代女性のAさんは、マクロビを7年間実践していました。
陽性体質と指導されたため、“玄米をほとんど食べない陰性寄りのマクロビ”を実践していたというのです。
さらにマクロビスイーツにハマってしまい、自分で作って大量に食べていました。

しかし、徐々に体を壊してしまい、心臓に負担がかかり、体力が低下し痩せてしまいました。
「マクロビを実践しているのに、なぜこんなに具合が悪いのだろう?」
とても不安に感じたAさんは、私の元へご相談に来られました。
その経過が、皆さんにも参考になる内容だったので、許可を得てこちらで紹介したいと思います。

マクロビを実践しているのに症状が増えていく不安

さて、Aさんが実践していたという“玄米をほとんど食べない陰性寄りの”といったマクロビ解釈自体に間違いがありました。
なぜ間違いなのかは、Aさんの体験談によって明らかになっていきます。
サイト内の他の記事もぜひ読んでみて、陰陽解釈やマクロビの間違いについて理解を深めていただければと思います。

Aさんがご相談に来られた当初、冷え症、怒りっぽい、朝寝坊、気管支炎、中耳炎、便秘、血尿、蛋白尿、耳なり、体力低下などの症状があり、さらに手足の冷え、首肩背のコリにも悩まされていました。
過食傾向で、外出先では、お腹が空く不安が常にあり、いつも何かしら食べていたい状態だったといいます。
僧房弁閉鎖不全症2度、左の肘痛と左胸痛(時々)、左の肩甲骨痛、左の鼻のつまり感など、多くの症状を抱えていました。

Aさんは詳細に説明してくれました。

今まで以上に真摯にマクロビをやろうと思ったけど、体調が戻るにつれて過食になるし、健康の条件と教わった小水の回数4回よりもわたしは毎日8~10回と大幅に多くて、どう頑張っても4回にはできないのです。
手足が冷えてお風呂でしっかり暖まろうとするとのぼせて心臓がヒクヒクしやすいので、まだ寒いなと思っても上がらないといけないし、健康のために数年間やっているヨガでも心臓に負担がかかるポーズをしたら心臓がひくひくしたり不整脈が出るかと心配で、今までみたいにはできなくなってしまいました。
ウォーキングに出掛ければ、貧血や立ちくらみの症状が出ていつ倒れるんじゃないかと心配し、毎日いつ症状が戻るんじゃないかとビクビクしながら生きていて、友達と外食に出掛けることすらできなくなりました。
親を病院になんとか連れていくなど、どうしてもするべきことだけで精いっぱい。どうしても過食してしまう傾向にある今の状態では心臓に負担がかかる。自分の食の知識ではもう限界だし、不安です。

断食道場にも通ったそうですが、断食中は先生が指導してくれるけど、終了後は食事の管理は自分でしなければならないのに、どうすればいいのか分からないとお悩みでした。
断食は、少量食べる半断食に3回参加したものの「断食後は、ご飯をどか食い」したそうです。
これでは、どうすればいいか分からなくなってしまいますよね。

それと「健康の条件と教わった小水の回数4回」という間違った教えも、混乱の元でした。
この間違いは、指導者側でもよくありますので、このような情報を目にして、回数にとらわれすぎないことです。本当に気を付けましょう。
回数だけにこだわると、問題の本質が分からなくなるのです。
そしてかえって体を傷めつけてしまうことになります。

なぜマクロビスイーツにハマるのか?

Aさんはそれまで通っていたマクロビ教室をやめた後、マクロビスイーツにハマって沢山食べてしまったと言うのです。

気になるのはこの個人相談を受ける1年前の約1年間です。
それまではマクロビを始めてからメープルシロップ等粘液性の甘味などはあまりいいと思っていなくて、滅多に使用することはありませんでした。
ですが、そのころ色々なマクロビ本を読みあさるのが好きで、たまたま手にしたレシピ本を見て、それまで滅多に使わなかったメープルシロップを多用するケーキ作りにはまってしまったんです。
あと、そのころ夕食後に、おからのクッキーなども、我慢できずにたくさん食べたことがありました。
急に体調がかなり悪くなったのは、そのころだと思います。
そのあとの胃の弱り、粘膜の弱った状態で先生のお世話になりました。もう二度とできません。私の失敗談マクロビ話を打ち明けました。

確かに、クッキーや焼き菓子、メープルシロップなどは、かなり負担になったと思われます。
マクロビスイーツで体を壊す人は、とても多いですよ。決して珍しいことではないんです。
むしろ、「マクロビなら大丈夫」と思って、多くのマクロビ実践者が陥ってしまう罠なのです。

Aさんは料理教室に通って、玄米マクロビの指導を受けていたのですが、これが間違いの元でした。

玄米は若干は食べました。料理教室では、玄米食べていました。
1週間に1回は圧力鍋で炊いた玄米を食べよう、とアドバイスを受けたこともあり、一時期は自宅で圧力鍋で玄米炊いたこともありましたが、どうしてもおいしくなくて、結局すぐに食べなくなりました。

どうしても美味しくない。これは、すでにAさんはかなりの陽性体質だったことを表しています。
完全に体質に合わないマクロビを教わってしまったのですね。
そして玄米を受け付けないほど胃腸が悪かったようです。
しかし食欲が旺盛で、私のところに来られた当初は慢性胃炎になっていました。
腸も悪いので、ちょっと冷えるとすぐに下痢になり、それも不安材料の一つになっていました。

このようにして、Aさんは、体質に合わないマクロビと、マクロビスイーツの食べ過ぎにより、どんどん内蔵を弱らせていきました。

マクロビスイーツにハマった真の原因とは

Aさんは『玄米を食べられない体質だったからマクロビスイーツにハマってしまった』のでしょうか?
それも一つの原因ではあります。
しかし、本当の原因はもっと重要な、そして分かりやすいポイントでした。

思えば、個人相談を受ける前、大きく体調を崩したのは、外食をし出した時のような気がします。
マクロビスイーツを作り始めたのもあります。
というか、外食し出したから、マクロビスイーツにはまったのかもしれません。
マクロビの会に出席しなくなってから、一人よがりになって、ふと「試しに何か食べてみようかな。」とよぎったのがきっかけで、いつしか外食が頻繁になり始めました。

マクロビスイーツに目覚めてしまい、自分でつくる楽しさにはまりいつのまにか毎日食べていました。
それまではメープル、甜菜糖、米飴すら、たまにしか使わなかったのに。
同時に、外食や喫茶店でのお茶も増えました。マクロビを厳格にやるのは今の世の中では大変なことだ。それより柔軟性のある生き方をしようなどと、都合のいい風に考えるようになった。
そしたら、今までにない体調不良が始まりました。

それまで控えていた外食が急に増えたことによって食生活が乱れ、甘いもの欲求に拍車をかけてしまったということですね。
ここで敢えて陰陽を使いますが、
外食で塩分が増え動物性が入ると、体が極陽性になり、その反対のもの=極陰性の砂糖や甘味料を欲してしまうのです。

ある意味、体はバランスを取ろうとしているわけですが……何度もこのことについて繰り返しますが、このような極端なバランスのとり方は体にどれほどひどいダメージを与えてしまいます。
Aさんの体にも、多大なダメージが与えられ、そして体は悲鳴をあげてしまいました。もう限界となってしまったのです。

今の身体の排毒状態は、私の生まれつきの体質や、幼少のころからの食べ方を反映していると思うと、興味深いですね。
何より心臓の弁をこれ以上悪くしたくない気持ちが、相談しようと決心した一番の理由です。
世の中の食習慣に柔軟に合わせるのはもうやめた。自分に合わせることにした、そう思いました。そうじゃないとこの心臓を守れないと思ったんです。

マクロビスイーツから抜け出した現在

今、Aさんは、体のところどころに少々の不安が残ってはいるものの、順調に回復の日々を送っています。
減塩・無塩菜食で、数年経ちましたが、心身ともに落ち着かれているようです。
体のダメージが激しかったので、かなりの年月がかかりました。

私も正直なところ、最初は「マクロビでこんなにも体調を悪くするものだろうか?」と、驚き、また「回復に果たしてどのくらいの年月がかかるのだろうか?」と、様々な不安要素が頭をよぎりました。
しかし、健康を取り戻したいという真摯なAさんの気持ちに応えるように、私も一緒に取り組み続けた結果、今は本当に普通に生活が送れている状態になれたのです。
何より、心の不安が無くなったことが、とても大きな成果です。
「この食事をしていれば方向性に間違いはないんだ」という、安心感ですね。

その安心感を元に努力されたAさんは、このようなメールを送ってくれました。

そのころ感じていた不整脈の心配が今は全然ないのが、嬉しい改善点です。
排毒は、過去に行ってきたことを振り返るきっかけになりますね。そして、反省させられますが、でもそうやって、自分を心身ともに受け止めていくきっかけになるのは貴重ですし、大切なことですね。
排毒を促してくれるこの食事法って本当に素晴らしいと思います。普通、体が不調ならば体側だけのアプローチだったり、心に悩みがあれば、心側にだけ終始してしまう療法が多数あると思うのですが、排毒がくれば、必然的に体のことを反省させられて、体がよくなっていけば、自ずと内面も受け止められていく気がするし、心身両面において進んでいけると感じます。本当にすごい!って思います。色々なことをやってきましたが、この食事法に出会えて本当によかったなと思います。

そのように感じ、考えることで、Aさんご自身が自分のことを労り、癒やしているのです。
気付けるようになることが、健康の一つの段階です。
そして、体と心を同時に意識するのは重要ですね。

Aさんのメールはしみじみと、こう締めくくられていました。

マクロビって、一人でやるとほんとに恐いです。つくづくそう思います。
今日もどれもおいしく食べられて、とてもいい感じで食事ができてよかったです。

Aさん、本当に良かったですね。
これからもっと素晴らしい日々が待っていることでしょう。

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