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【マクロビで夜過食が治らない理由】

38歳女性のHさんは、マクロビを実践しているのに『夜過食』が止まらないというお悩みで、メールをいただきました。

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マクロビなのに疲れると夜過食になってしまう

Hさんの夜過食というのは、夕食を食べた後さらに食べてしまうことです。
過食の内容は、主に甘いものとのこと。
疲れれば疲れるほど食欲が湧き、食べたくなってしまう……朝から午後は大丈夫なのに、夜になるとなぜか、何かが切れたように過食が止まらなくなってしまう……というご相談でした。
過食の後はとてもつらく、朝なかなか起きられず、夕方にはぐったりしていて、一日絶不調。
仕事をしていて子育て中でもあるため、どんどんタスクをこなす気力と体力が欲しい。
朝からすっきり起きて、一日元気に過ごしたい。
分かってはいるのに、夜になるとどか食いをしてしまい、疲れきった後悔の日々を送っている、ということでした。

マクロビで朝起きられない夜過食の原因と対策

Hさんが、何をどんな風に食べているのか詳しいことは不明なので、現状ではなんとも言えませんが、たくさんの方にあてはまりそうだったので、とりあげさせていただきました。

私も以前は体力が全然無くて、低血圧だったので、なかなか朝起きることができませんでした。
でも、マクロビオティック(完全菜食)を始めてから、今は普通に元気になれました!
目覚まし無しで毎朝、ほぼ同じ時刻にスッと起きられます。

さて朝起きられない原因となるひとつは、就寝直前に飲食することがあげられます。
就寝前の最低1時間~3時間は食事をしないほうが、朝は起きやすくなります。
つまり、食事時間を見直すことです。特に夕食ですね。

マクロビを始めると夜過食になりやすい

ただ、マクロビオティックをやり始めるとどうしても、最初のうちは過食気味になることが多いです。
そしてまた、身体の倦怠感も数か月間は続くことがあります。眠気などもあるかもしれません。

それまでの身体のダメージにもよるため非常に個人差がありますが、これらは1年くらい続くこともあります。
一度過ぎ去っても、またやってきたりします。
これが、排毒です。しかしこれは、食事内容をしっかり修正していくことで、改善されます。
早い人で1~3週間で解消する場合もあります。

何よりも大切なことなのですが、このような排毒症状の時に「何を」「どのように」「どのくらい」食べるかが、明暗を分けるのです。
この時に食べ物を間違えると、取り返しのつかないことになります。
例えば過食がひどくなったり、その他の症状が増えたりなどです。どんどんこじらせてしまいます。

そして、夜に過食するという状態は、体が陽性になっているのです。
つまり、体内の陽性毒が処理されていないわけです。
陽性の排毒は、主に夜間に強く出ます。夜中の2時がピークです。
甘いものが欲しいのも、陽性の排毒が出ているためと思われます。

ですからまずは、『体内の陽性毒を対処するための食事内容』を考えていかなければならないのです。

マクロビで夜過食を改善した事例

ちょっと別の視点ですが、ご参考までにFさんの事例を書きます。
Fさんは、アトピーがあり、そして過食に悩んでいました。

アトピーで過食という人は、まず間違いなく陽性に偏っているので、蒸し野菜などのあっさり系野菜やスープをすすめます。

マクロビオティックを始めたのですが、なかなか過食がやめられなくて、悩んでいました。

ある時、
「自分だけの身体じゃない。身体をもっと大切にしないと、皆が困る。」
そのように自分自身に言い聞かせたのです。

その時から、Fさんの過食は治っていったのです。

人は、何か明確な目標を持ったり、責任を自覚したりすると、自分を変えるきっかけになるのです。

マクロビで夜過食から抜け出すポイント

私自身も毎日、口にするものには非常に気を使って生活しています。
やはり「私の代わりになる人がいない」ということが何より重要なことなのです。

例えば、仕事をしている人なら、会社やその仕事に関わっている人たちに迷惑がかかってしまいますね。
一人暮らしなら、体調を悪くしたら世話をしてくれる人はいませんから、本当に大変です。
食事も摂れない状況になりかねませんね。
子育て中なら、母親である人はとても体力を使いますから、いつも健康でいなければならないと思います。

誰しも、世界には一人しか存在しません。
代わりの人はいないのだと思うと、自分はとても大切な存在だと気付くことでしょう。

ですから、口にするものには気をつけることが大切です。
そして自分の体を最優先することです。

自分の体に気をつけるということは、周囲の人にとっても良いことなわけです。
私も「明日のために」をいつも考えています。

食事を整えることと同時に、思考のしかたにも目を向けて、変えていくと良いと思います。

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