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【マクロビ本で失敗する理由】

2019年1月27日

マクロビ本やマクロビ料理教室で勉強されて、体調を悪くされたり混乱してしまう人が、驚くほど多いです。
昨年も、そのようなご相談を沢山いただきました。
間違いマクロビで苦しんでいた50代女性Oさんの体験談を元に、解説していきたいと思います。
マクロビを取り入れながら、野菜中心で塩分をしっかりとる食事をされていたOさん。
しかし年齢と共に不調が増え、異常にイライラするようになってしまい、食生活見直しのためにご相談に来られました。

どんどん悪くなる体調とアレルギーの娘

イライラと共に体がどんどん硬くなっていくのを感じるというOさんは、首と肩の酷いコリ、手指の関節の痛み、腰の硬さ、
足が上がらないくらいのだるさ、瞼が重い、食後の眠気、治療してもきりのないほどの虫歯に悩まされていました。
便が細く、一日のうちに何回もトイレへ行かなければならないことにもお困りでした。
さらに、娘さんは生まれつきのアトピーで、食物アレルギーの体質でした。
フルタイム勤務で子育てもしながらで、不安を抱えながらご相談に来られたのですが、実はOさんは、一刻の猶予もない見直しに迫られていたのです。
それは、現状の生活に取り入れている、マクロビオティックについての間違いでした。

本と教室で学んだマクロビを10年間も…

Oさんが10年の間に、本を読んだり料理教室へ行って学び、続けてきた間違いは以下のようなものでした。
・体調が優れない時の朝食は梅醤番茶か味噌汁のみが良い。
・食事は時々抜いても問題ないし、むしろ少食のほうが体に良い。
・甘い物(砂糖や果物)をあまり食べず、歯磨きをしっかりしていれば、虫歯にはならない。
・油はたくさん必要。
・タンパク質はたくさん必要。
・昔ながらの和食は日本人の体質に合っていて、体に良い。
・塩分は多く摂った方が体に良い。量は味覚に任せて味付け。
・穀類はしっかり食べるほうが良い。
・葛は体に良い。体を暖めて、治してくれる。
・健康と冷え改善のために、小豆昆布を毎日食べるべき。
・昼過ぎに出る熱は「陰性」の熱。
・子供は陰性体質だと思ったので、お菓子や果物を食べたら梅醤番茶を飲ませて中庸に戻す。
・飲み物は三年番茶が良い。
・玄米は毎日食べるのが良い。
・野菜を増やす時は、サラダを多めに。
・切り干し大根などの乾物、こんにゃくは、ヘルシーで健康的。
・ジュースは体を冷やすので飲まないし、子供にも飲ませない。
・果物は体を冷やすので食べないし、子供にも食べさせない。
・塩を抜いたり減らしたりしたら、陰性になるのでよくない。
・だるいのは陰性の症状。
・鼻血は陰性の症状。
・陽性の食べ物、飲み物は、浄血力があるので、どんどん摂るべき。
・肉・魚・乳製品からの栄養も少しは必要。
・マクロビオティックは、体調が悪くなった時に利用する便利な対処方法。
私がお聞きしたのはこのような内容でしたが、他にもまだあったと思われます。

マクロビ本の知識で間違えてしまう理由

このような間違いを、数か月どころか何年も続けてしまうと、取り返しのつかない状況になりかねません。
何しろ、生活スタイルなどの話ではなく、≪体と生命の話≫なのです。
マクロビで失敗する原因は、本や教室の内容を、表面的なテクニックとして取り入れてしまうことにあります。
ほとんどのマクロビオティックの本が、”手当て法と滋養レシピの本”になってしまっています。
これでは、「マクロビオティックは、体調が悪くなった時に利用する便利な対処方法」だと思い込んでしまうのも、無理はありません。
すると、型にはめるやり方になり、上記のような間違いになってしまうのです。
マクロビオティックはこういうものだと思ってしまいますから、間違いに気付けないまま、何年も経ってしまうことが、普通に起こり得るのです。

なぜ間違いなのか解説

簡単になってしまいますが、Oさんの実践していたマクロビがなぜ間違いなのかを解説していきます。

>体調が優れない時の朝食は梅醤番茶か味噌汁のみが良い。
>食事は時々抜いても問題ないし、むしろ少食のほうが体に良い。

食事が少ないということは、つまり野菜が少ないということになります。
そうすると、血液を浄化するものが不足し、結果的にだるくなったりイライラしたり、あらゆる症状の土台作りとなります。

>甘い物(砂糖や果物)をあまり食べず、歯磨きをしっかりしていれば、虫歯にはならない。

実は、虫歯の根本的な原因は、腎臓と血液の問題です。
いくら歯磨きをしっかりしていても、血液が酸化していて腎臓に負担がかかっていれば、どんどん虫歯になります。
もちろん砂糖が多ければ、血液が汚れるので腎臓に負担がかかり、より悪化します。

>油、タンパク質はたくさん必要。
>昔ながらの和食は日本人の体質に合っていて、体に良い。
>塩分は多く摂った方が体に良い。量は味覚に任せて味付け。
>穀類はしっかり食べるほうが良い。

この「昔ながらの和食」というのが、厄介な部分です。
なぜなら、塩分が濃いことと、根菜が多く、基本的に「ご飯のおかず」という考え方の献立だからです。
油とタンパク質が多いことも、非常に良くないです。
これらが原因の一端となり、Oさんは異常なまでにイライラするようになってしまいました。

>葛は体に良い。体を暖めて、治してくれる。
>健康と冷え改善のために、小豆昆布を毎日食べるべき。
>飲み物は三年番茶が良い。
>玄米は毎日食べるのが良い。

これらは古いマクロビのやり方で、全て陽性の対処ですから、現代人には当てはまりません。
このような陽性の食べ物飲み物を毎日のように摂っていたら、細胞組織が萎縮・硬化してしまいます。
Oさんの体がどんどん硬くなっていった原因のひとつが、このような陽性食です。
便が細いのも、玄米で腸の動きが悪くなっていたことが原因の一つだと思います。
加えて、

>野菜を増やす時は、サラダを多めに。
>切り干し大根などの乾物、こんにゃくは、ヘルシーで健康的。

これらも、体を無視して腸を傷める原因となっていました。

>娘は陰性体質だと思ったので、お菓子や果物を食べたら梅醤番茶を飲ませて中庸に戻す。

まず、アトピー体質でアレルギーがあるお子さんは、陰性ではなく、陽性毒が原因です。
なぜ砂糖や果物を欲しがるのかという部分を考えると、分かりやすいですね。
それから熱という症状は、それだけで陽性です。動物性の陽性毒が、熱となって出ます。
風邪の時に高熱が出るのは、ウイルスを退治しようとして体温が急激に上がるからです。
なぜウイルスに感染するかというと、体内に動物性タンパク質の毒が多いからです。
また、体質によって陰性か陽性かというのは、あくまでも一つの見方であり、全てではありません。
『無塩食概論』を見ていただければよく分かりますが、症状が出ている時点で、ほとんどが動物性の毒(極陽性)によるものなのです。

>ジュースは体を冷やすので飲まないし、子供にも飲ませない。

確かにジュースや果物は陰性ですから、体を「冷やす」作用があります。
しかし、体のほうはどうなのでしょうか?本当に摂ってはいけないものなのでしょうか?
食べたい、飲みたいのを我慢して、お子さんにも我慢を強制させていたというOさん。
毒消しになるものとならないもの、という判断を持つことができるようになってからは、今までの間違いにショックを受けながらも、自信を持って料理を作り、体がスッキリする食事ができるようになりました。

>塩を抜いたり減らしたりしたら、陰性になるのでよくない。
>だるい、鼻血は陰性の症状。
>陽性の食べ物、飲み物は、浄血力があるので、どんどん摂るべき。

これらも、陰陽解釈が真逆になってしまっています。
本は、表面的な部分だけで判断して書かれているので、「だるい」と→「力が弱い」から→「陰性」、というような間違いになってしまうのだと思います。
しかし症状を判断する時には、そうした表面的な印象ではなく、体内で何が起こっているのかという仕組みの方へ意識を向けることが大切です。
「だるい」のは、なぜなのか?
例えば、最近食べすぎていて胃が疲れ、だるい。
それとも、毎日睡眠不足で肝臓が疲れ、だるい。
あるいは、更年期で毒素が逆流しており、血液がドロドロになっていて、毒消しが間に合っておらず、だるい。
どれなのかは、詳しく毎日の状態を観察しなければ分からないことです。
だるいの原因がどれなのかによって、対処方法が異なることは、明白です。
まだまだ書ききれないほどありますが、長くなってしまうため、一旦このくらいにしておきます。

視点を変えると、間違いマクロビの元が見えてきます

Oさんは、マクロビをどのように生活へ取り入れていくか?ということに意識が向きすぎていて、
現状で何が問題なのかが分かっていなかったのです。
ご相談に来られる前のOさんにとって、マクロビをどのように生活へ取り入れていくか?というのは、「どの薬を飲んだら良いですか?」というのと同じことだったのです。
まずは現状の『問題の原因』となっているものを一つ一つ認識し、解決していくことが大切です。
そして何よりも大切なのは、毒と毒消しの視点から見ていくことなのです。

Oさんは今まで、頭のどこかで、学んだ理論に疑いを持っていたため、色々な手当て法を実践しながらも不安が拭いきれず、それによってさらに混乱してしまっていたのです。
間違いに気付かれたOさんは、ショックを受けられていましたが、3週間の個人相談を終え、前向きに考えることができるようになり、心から安心されていました。
なかなか抜け出せなかった迷路からの脱出方法が、やっと分かったからです。

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