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西野椰季子のサイト

【陰陽を勉強すると失敗する?】


今日は、陰陽を間違って教わってしまったKさんのお話です。

むくみと体重が増加になった食事内容

43歳女性のKさんは、マクロビを5年実践しているのですが、食欲のコントロールができなくなってしまい、むくみがひどく、体重増加が止まらない・・・とお困りでした。

特に産後にこの状態が悪化したため、マクロビを始められていたのですが、状態は悪化の一途だったそうです。

食事内容をチェックしたところ、「朝から玄米と味噌汁」という指導を最初に受けてしまったため、それが頭から抜けず、玄米が入りにくくなってきても、炊き方を変えたりしながら、何とか工夫して「玄米を食べる」ことを続けようとしてきたそうです。
Kさんの体の問題を悪化させていた原因は、「玄米を食べなければいけない」という指導と、「間違った陰陽解釈」を教わったことだったのです。

体質と違う指導を受けてしまった

どうやら指導者が陰陽解釈を間違えていたため、問題の根をKさんに植え付けてしまった形になってしまったのですね。

これはどういうことかというと、Kさんの体質の陰陽をよく理解しないため、対処法も食事も体質と真逆になってしまい、
その結果としてKさんの悩みが解決せず、かえって悪化してしまったのです。

とても真面目なKさんは教わったことをコツコツ続けていけば良くなるはず・・・という思いで、実践されてきたのです。

玄米を食べてはいけないタイプだった

Kさんもまた、そもそも最初から「玄米を食べてはいけないタイプ」だったのです。
むくみがなかなか解消しないのは、非常に代謝が悪いためです。
もともと腸も悪く、色々な側面から見ても、玄米を食べることはかえって負担になってしまうのです。

しかし朝から玄米とごま塩、味噌汁で、さらに魚を入れているという、全く陰陽を無視した食べ方でした。

さらなる問題悪化と対策

そしてさらにKさんは、玄米で穀類は十分に摂っているはずなのにも関わらず、パンとクッキーの過食になってしまったのです。
自分で焼いたものなら体に良いだろうと、毎日毎日、パンとクッキーを焼く日々。
お子さんと一緒に、パンとクッキーの過食を続けていました。

このようにして、さらに状態が悪化してしまったのです。
玄米とごま塩、味噌汁を毎朝続け、それらが悪化したところへ、パンとクッキーで、ますます体にダメージを与えてしまっていました。

Kさんには、これらをすべて、やめるようにアドバイスしました。
一見やめられないと思ってしまいますが、大丈夫です。
やめかたといいますか、つまりは現状で食べ方を間違えているわけなので、修正して体に合わせていけば、必ず体は正しい在り方をします。

無理なく体重減少と、むくみが回復

さて、体重の方ですが、私の個人指導を開始後、減りにくく代謝が悪いはずのKさんは、少しずつ順調に落としていき、最終的に3週間が終了した時点で、-3kgでした。
まだまだ落としていけると思います。
-15kgくらい落としていいので、あと-12kg、徐々に無理なく落としていけるとよいと思います。

このようにちょっと代謝の悪い体質であっても、3週間で結果が出ていれば、非常に良い状態と思います。
しかし今後も新たな問題が発生する可能性があるため、慎重にやっていく必要があります。

気になっていたむくみも取れてきて、「靴がゆるくなった!」とおっしゃっていました。
足が常にむくんでパンパンだったんですね。

陰陽を教えない理由

私の指導の仕方は、陰陽を最初に教えることはまず、しません。
このメルマガにもあまり書きませんし、サイト内で販売している教材などでも、ほとんど「陰陽」という言葉を使いません。書籍も同様です。
それには深い理由があって、自分の体のことが分からない状態で陰陽を勉強してしまうと、それが表面的な知識にしかならないため、かえって混乱を招くのです。
最初に陰陽を勉強したために間違っている人ばかりをそれこそ数えきれないほど見たり指導してきたので、陰陽から入るのは間違いの元だと、もうかなり前のことですが、ある日、私は悟ったのです。

陰陽を本質的に間違えずに習得するためには、長い長い年月がかかります。
それも、実践を伴ってのみ得られるのです。

というのは、毎日コツコツ自分の体と対話しながら、料理を作り、食べ、その上で理解を深めていかなければ、決して分からないことだからです。
例えば、自分の体と対話するための料理をしない人には、陰陽は語れないはずなのです。
そうでなければ、陰陽は表面的なテクニックになってしまうのです。
ですから、最初は陰陽を勉強しないほうが良いのです。

ただ、私は個人指導をしながら、やりとりの中で必要な時には、その時に必要な陰陽をお伝えするようにしています。
必要な時は必要なことですし、ここは無視できないな、というような場合が現場では必ず生じます。

どのような場合も、その人の「体」から見ていかなければ、問題は解決できませんし、間違いにも気付けません。
体とは、現場です。
体を見ないで、知識として陰陽を取り込んでしまうため、間違いが起きるのです。

間違いが起きやすいのは、その人の「体」から見ようとしないからなのです。
そして現状の体を理解し、さらに体との対話を深めていくことで、間違いに気付き、正しく修正することができるのです。

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