体と心がラクになるマクロビオンライン個人相談
西野椰季子のサイト

【マクロビで夜の過食が治らず甘いものがやめられない理由】


Iさんは42歳女性。
マクロビを数年ほど実践してみたけれども、何となく続かなくなって、やめてしまったということでした。
この「何となく」の詳細は、3週間のやりとりの中でだんだんと分かってきました。

何を食べたいのか分からない

オンライン個人相談を受講される直前は、米やパン、クッキーを過食していて、卵、揚げ物などを沢山摂っている状態でした。
これらの、穀類、粉などの炭水化物や、油、タンパク質、砂糖などは、非常に依存性の高い食べ物です。

非常に偏った食事になってしまい、自分が何を食べたいのか、よく分からないままに作って食べている……と言うのです。
野菜も、何が美味しいかがもう分からなくて、食事が楽しめない。

夜の過食を治したくて始めたマクロビ

セミナー開始時の症状は、冷え性、怒りっぽい、イライラ、精神不安定、悲観的になる。
不妊症、花粉症、鼻炎、耳なり、首・肩のこり、むくみ、腰が重い、疲れやすい、など。

料理がおっくうになってしまい、外食が週に2回以上、そして冷凍食品に頼る日々。
足のむくみがひどく、魚の目が治らない。

特に深刻なのは過食で、自分でマクロビのクッキーを作っては全部食べてしまう。
天然酵母のパン屋で菓子パンを大量に購入し、苦しくなるまで食べてしまう。

甘いものの欲求が特に強く、そのためマクロビお菓子の大量食いとなっていました。
しかしそうした自然派のお菓子では物足りず、砂糖や脂肪たっぷりのケーキにも手が出てしまっていました。

このような過食をやめたいのに、食べている時はそれが美味しいと思っていて、とめどなく食べてしまい、その後でひどく後悔する……
と、毎日のように苦痛の日々を繰り返していたそうです。
特に夕食後にお腹が空くという現象が激しく、夜のどか食いがやめられなかったとのこと。

その過食を治したくてマクロビを始められたそうですが、なぜか、何となく続かなくなってしまった。
すると今度は料理がどんどんおっくうになっていき、悪循環に陥ってしまったのです。

玄米は、食べている時は美味しいと思っていたそうですが、何となく続かなかった。
そして、足首がどんどん太くなっていき、ここが非常にお悩みの部分でした。

マクロビなのにポッコリお腹の原因

さて、このようなIさんですが、個人相談を受けられて、様々な排毒症状がありました。
分析すると、この方はまず腎・肝機能が低下していました。
感情の起伏が激しかったり、精神面に問題が出てしまう原因でもあります。
頭が働かず、物忘れがひどくなったり、記憶力が減退し、文字を読むのも苦痛になったりするので、ますます不安に陥ってしまうのです。

また、日常的に野菜不足が続いており、そのため血液がドロドロで、腸の動きも非常に悪くなっておりました。
このような方は、排泄に問題が起こったり、お腹にガスが溜まりやすくなります。
いわゆる“ポッコリお腹”の原因ですね。
そういう体質の人が玄米を食べても、治りません。
治らないどころか、ますます腸の働きを悪くしてしまい、悪循環を加速させます。

マクロビで甘いものがやめられない理由

従来の玄米塩分過多のマクロビでは、溜まった毒素の処理ができないので、感覚が狂ってしまい、体にとって必要ないものを欲するようになります。
甘いものの欲求がさらに強くなったりするのは、当然のことなのです。
これは、とても恐ろしいことです。

一つの臓器だけに問題が起こるということはあまりなく、一箇所どこかが異常であれば、体のあちこちで、必ず複数の問題が起こっているはずなのです。

個人相談後、メールを頂いたのですが、Iさんはふと玄米を食べてみたそうです。
すると非常に美味しくなくて、もう二度と食べたくない!と言うほどだったそうです。
とても不思議に感じたため、メールをくださったのですが、これは感覚が正常になってきたことを表しています。

個人相談以前は不安が強く、何を食べていいか分からなかったため、「これを食べれば健康になれるかもしれない」という希望と、
「玄米を食べれば治る」という、従来のマクロビ知識によって、【美味しいと思い込んで食べていた】のです。

それ以前に、過食によって味覚がおかしくなってしまっていますから、何が美味しくて美味しくないか、分かっていなかったのです。

個人相談中、Iさんに合うもの、合わないものを、徹底的に修正をかけていったところ、味覚を少しずつ取り戻していくことができました。

甘いものと過食で麻痺した味覚の修復

ところで、この味覚の修復ですが、非常に個人差があります。
3日ほどで回復する人もいれば、3ヶ月、半年、一年とかかってしまう人もいます。
それはどうしてかというと、単純に舌の問題だけではないからです。

さきほども書きましたように、体の一部の問題は、
その他のあらゆるところとつながっているので、そこだけを治そうとしても無理があります。

また、非常に厄介なことに、思考の癖である「思い込み」というものが、感覚をコントロールしてしまうのです。
そのため、本当に必要なもの、必要でないもの、
本当に美味しいもの、美味しくないもの、
これらの判断が、分からなくなってしまうのです。

3週間で甘いものの欲求が無くなり味覚が戻った

以上のように様々なことが原因で、Iさんは過食になっていました。
過食というのは、本当は美味しくないのに狂った感覚で美味しいと感じ、必要以上にたくさん食べてしまう症状です。
狂った感覚で美味しいと感じている、それを体の声と錯覚してしまうと、とても恐ろしいことになっていきます。

3週間の個人相談を続けていくうち、むくんで太かったIさんの足は、どんどん細くなっていったそうです。
精神面も、修了する頃には頭がスッキリしており、イライラしなくなったということでした。

特に、味覚の回復は驚くべきものでした。
甘いものの欲求が無くなり、薄味の野菜がとても美味しく感じられるようになったのです。
素材そのものが美味しいと思うようになったというのは、とても素晴らしいことですね。

陽性過多で締めすぎ?

Iさんはご自分で「陽性過多で、締めすぎなのではないか」と、思っていたようですが、ちょっと違いました。
私の見立てでは、むしろ太ってむくんでいました。

陽性過多というのは合っていますが、締めすぎという判断は若干違ったようです。
太っている自覚が薄かったようですが、セミナー中に3kg減少し、
体がスッキリ軽くなった感じがするということでしたから、これはむくみが少し取れたということだと思います。

Iさんの流れを再度確認すると、ご自分の体が今どうなっていて、どこに集中して修正していけばよいか?
というようなポイントが、ご自分で分からなくなっていたのですね。

不妊症と花粉症については長くかかる問題ですので、
これからまたじっくりと、体に向き合っていくことになると思います。

まず第一段階として、とても素晴らしい結果を得られたと思います。
体の声というものは、簡単には分からないものです。それは、どのような人でも同じです。

「分かったつもり」になっているのは、本当に怖いことだなと思います。

 

 

自由になるための食事を伝授します
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